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じゅうねん とは?
今では「エゴマ」という呼び方が一般的となったが、当地方では「じゅうねん」と言う。ジウネ、ジュウネ等、地方によって様々な呼称がある、五千数百年前の縄文時代に遡る日本最古の農産物である。戦後、一時全国で栽培されたが収量や食生活の変化により現在では北日本や東日本の一部でのみ栽培されている。エゴマ(荏胡麻)という呼名からゴマの仲間と思いがちだが、全く別でシソ科の植物で原産地はインド、中国南部と言われている。独特の香りはペリラケトンという芳香物質による。
栽培へのこだわり
私たちの村、葛尾(かつらお)は福島県の浜通り(太平洋側)に位置し、あぶくまの山々に囲まれた標高400~600メートルの静かな山村です。耕地の殆どを占める山林からは途切れることなく清水が湧き出し、小さな濠はやがて集まり川となり、50キロの旅ののち、太平洋に注ぎます。秋には大きくなった鮭が遡上する福島県一のやな場、泉田川、請戸川の源流です。高冷地のため、昼の温度と夜温の差(日格差)が大きく、健康でおいしい作物を育てるのにもってこいなのです。